ひさちゃんたら内気な顔してとっても大胆! アニタ、ほっぺが真っ赤になっちゃう♪
放課後の図書室。
アニタとひさちゃんの二人は、放課後はほぼ毎日ここにいる。
今日のひさちゃんはいつにも増して落ち込んでいた。
「気にすことないよ。ひさちゃん」
カウンターにゴロゴロしながらアニタが慰めの言葉を向けた。
「だって…み、みんなに迷惑かけちゃうし…」
ひさちゃんは、今日の国語の時間に指名され朗読する時、もともと、みんなの前で一人だけ声を出すとかが苦手な上に、アニタの視線をずっと意識して大きな声が出せなくて授業の妨害…おおげさだがまじめなひさちゃんにとって大問題だった。
「もぉー元気出してよ。ひさちゃん。本とか好きなんだから読めない字とかないじゃん」
アニタはひさちゃんが読めないのは自分と同じで読めない漢字があるものと思っているらしい。
ひさちゃんは苦笑してアニタにちょっと困った笑顔を向けた。
「うん…」
アニタに励まされると悪い気はしない。なんだか胸がドキドキした。
「そうか! ひさちゃんは恥ずかしがり屋さんだからだよ! おねぇ達みたいに図太くならなきゃ!」
「おねぇさん?」
金髪の優しい顔と黒い髪のかっこいい顔を浮かべて顔を真っ赤にする。
「む、無理だよ…あたしなんて…」
「無理じゃない! 無理だと思ったら何も出来ないよ!!」
「そ、そうかな?」
「そう!! そうなの!!」
アニタは珍しくテンションが高かった…。
「明日、一緒に学校に行こう!! 家わかるよね! 用意しているから!」
それだけ行ってアニタは図書館を飛び出していった。
「用意って? アニタちゃん…」
ひさちゃんの声は誰も聞いてなかった…。
次の日の早朝…。
ひさちゃんはアニタの家。性格にはねねね先生の家のチャイムを鳴らした。
「まってたよ♪」
アニタが飛び出すとミシェイルさんとマギーさんも玄関口に居た。
ミシェイルさんはいつもにもましてニコニコしていたし、マギーさんはちょっと暗そうな顔をして真っ赤になってうつむいていた。
「マギーちゃんもひさちゃんと同じで、あんまり人前に出るの苦手な娘で、ずっと無口だったの。でも、大丈夫、わたしに任せて」
「ああ、もぅ。おねぇたちはいいの! ひさちゃんは私の…」
「私の…」
ミシェイルさんはアニタちゃんが真っ赤になっているのを知って聞く。
「アニタちゃん…私の…なに?」
「もう! あっちいけ 馬鹿ねぇ!」
「はーい」
ミシェイルさんとマギーさんがスッキプしそうな足取りで逃げていった。
「アニタちゃん…私の……なに?」
「もう! いいじゃん」
照れかくしに大声を出した。
「ともだちだよね」
ひさちゃんは耳元でつぶやくように、声を絞り出した。
「うん」
アニタも真っ赤になってうなずいた。
「じゃぁ…ひさちゃん。まぁねぇも上り症を克服したんだって…大丈夫、あ、あたしがついてる」
背の低いアニタはひさちゃんの肩を見あがるように叩いて見詰め合った。
「わ、わたし頑張るよアニタちゃん。」
「まず、見られることになれるの! じゃぁ、パンツ脱いで」
アニタが何を言ったか理解できなかった。
「え?」
「ぱ・ん・つを脱ぐの」
「だって・・・え!?」
意味を理解できたひさちゃんは頬をこれ以上無いくらいに染めて玄関に座り込んでしまう。
「手伝うよ」
おもむろにひさちゃんのスカートの中に両手をいれるアニタ。
「まって、まって、こんなの恥ずかしいよアニタちゃん」
「それよ!」
アニタはズビシっと指差す。
「それがダメなの。恥ずかしいと思う心に勝つにはもっと恥ずかしい体験をしておくの! そうすれば、上り症なんて直ぐ治るわ!」
「…うん」
かつてないテンションの高いアニタにひさちゃんはうなずくしかなかった。
「じゃぁ脱いで、今すぐ!」
言いながら再び肉食動物のような鋭い眼光でひさちゃんの腰当たりに狙いを定める。
「ま、まってよアニタちゃん…じ、じぶんで…ぬぐから…」
スカートを抑えながらひさちゃんはか細い声を出した。
「がんばって、ひさちゃん!」
アニタは、拳を握ってひさちゃんをまじまじとみつめた。
がんばらなきゃ…アニタちゃんが見ている。
ゆっくりと立ち上がってスカートの皺を伸ばす。
「がんばれ」
口には出さないが目に見えていた。
ひさちゃんはゆっくりスカートを捲り上げて、見えないようにパンツのゴムに指をかけた。
「あ、あんまり見ないで…アニタちゃん」
「うん」
アニタはうなずきながらマジマジとひさちゃんを見詰めていた。
「そ、そうだよね…恥ずかしがっちゃダメだよね」
ひさちゃんはパンツのゴムを親指で挟んでゆっくり下ろしていった。
お尻がひんやりする感触…。太股をすれるパンツの感触。
「スットプ!」
いきなりの声でひさちゃんはビックって震えた。
「そこで、きおつけ」
「え?」
「違うの! もっと、背筋を伸ばして胸を張って、それで手は体の横」
アニタはひさちゃんの身体を撫で回しながら、玄関の扉をあっけぱなしのまま、ひさちゃんのパンツが膝で止まっている状態できおつけをさせた。
「いや…恥ずかしいよ」
恥ずかしくて怖くて震えが止まらない…。
「ひさちゃん…あたしの目を見て…」
アニタの顔を見た…。
すごくホットした。
「怖くない?」
「少し怖い」
ひさちゃんの手を握った。
「怖い?」
長い沈黙の後。
「やっぱり少しだけ怖いよ。アニタちゃん…」
ごめん もう いっぱいいっぱい 続きは明日…